現代の様々な分野の職人

時は移り時代は刻々と変化し、それにつれて職人という言葉も幅が広く使われるようになりました。

基本的な定義は変わっていませんから、現在では手工芸品を作る人、大工、左官、庭師(植木屋)、内装屋、革職人などの分野で職人は健在ですが、その他には寿司職人、そば職人などもあります。

つまり、特定の分野で自分の技術を探求して止まない人や、金銭や時間などに制約されて自分の意志を妥協することを是としない人や、引き受けたからにはとことん自分が納得するまでそれに関わる人は職人なのです。

この職人の数は建築分野では今は減少傾向が見られますが、その理由は後継者が少ないことと、海外からのツーバイフォー工法やプレハブ工法が普及したことも大きな一因です。

しかし、現代科学の粋を終結した高度に精密な機器類や宇宙科学の分野では優れた職人技はコンピュータ以上に信頼されています。

コンピュータの世界は所詮デジタルですから、宇宙を構成するアナログの重要性は職人技に生きているのです。

つまりデジタルでの真円はあり得ませんがアナログではそれが可能なのです。

ですから現代の職人の分野は小さな町工場に在るとも言え、その技(技術)が今のITを支えているとも言えます。

このように現在では職人は様々な分野に居ますが、この事実はいかに科学が発達しても変わることはないと言えます。

ついでではありますが、サブカルチャーとして言いますと、趣味として優れた作品を作る人を良い意味で職人と呼びますが、その例としては、ハガキ職人、フラッシュ職人その他があり、今のパソコンやソフトウェアでプロでも作れないフラッシュや、動画、イラストなどをITの職人が作っています。