革職人とは

革職人によるハンドメイドのレザーウォレット
鰐や牛や蛇など、革製品に使われる動物は様々ですが、これらの動物の皮膚は皮であって革ではありません。

動物の皮膚である皮はそのままでは固くなったり腐敗してしまいます。

そこで皮を柔らかくして皮革にするためには、なめしという加工作業が必要になりますが、つまりなめしをすることで「皮」が「革」になり、それをさらに加工してお財布、バッグ、靴、ベルト、ジャケットその他の革製品が作られます。

また、カンガルーやミンクなど毛がついた毛皮と呼ばれるものもありますが、なめし加工の工程はどれもが必要になります。

このなめし加工には様々な方法がありますが、その方法は革職人により異なります。

このなめし加工を含めて、加工された革を使ってお財布やバック、ベルトやジャケットその他の革製品が作られますが、この全てを行なうのが革職人です。

つまり革職人は革という材料を使って様々な製品を作り出す専門職で、いわば布地や毛糸などを材料にして洋服やバッグ、靴などを作るのですが、革は布地などとは違いますから特別な技術や知識が必要になり、したがって誰もが簡単に革職人になれるとは限りません。

良く「石の上にも三年」と言われますが一人前の革職人になるためにはそれなりの時間がかかりますし、いわゆるセンスも必要になります。

また、たとえ一応の知識と技術を身につけたとしても、その革製品が右から左へ売れるとは限りませんから、人が見て買いたくなるような革製品を作れる一流の革職人になるためには、絶えず切磋琢磨の努力と洗練されたセンスを養うことが欠かせません。